株式会社エムティーアイを退職しました

三堀裕
8 min readJul 31, 2019

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はじめに

こんにちは。7/31をもって株式会社エムティーアイを退職することになったので、退職エントリを書いていこうと思います。(現在有給消化中)

今まで何をしてたか

入社まで

エムティーアイには2017年に新卒で入社しました。入社のきっかけとなったのは大学三年の夏に参加した1週間ほどのサマーインターンで、ハッカソン的に企画〜開発の流れをチームで行い、プロダクトを作り切るというものでした。当時の印象では他社のインターンシップと比べても、マーケティングの視点を持って企画段階から体験できるインターンシップはあまりなかったので驚きました。ただ企画視点を持った開発者は需要も高いことも知っていたのでそういった面では好印象でした。

そこから選考を受けて、エンジニア職として内定をいただき、2017年の4月に新卒入社しました。

サマーインターンシップの企画、コンテンツ作成

新卒の集合研修を終えたあと5月から仮配属という形で、ヘルスケア事業部のとある部署に同期のエンジニアと2人で配属になりました。そこでは、一緒に配属された同期とともに、その年のサマーインターンシップのコンテンツ企画、サンプル作成、スライド作成を任されました。インターンシップの流れとしては、前半3日間にハンズオン研修としてサンプルアプリをインターン生に作成してもらい、その後ハッカソンという流れでした。

このハンズオン研修のコンテンツについていろいろ検討したわけですが、その当時盛り上がってきていた(今もだと思いますが)サーバレスアーキテクチャのWebアプリケーションをVue.js, AWS(S3, Lambda, DynamoDB, APIGateway)の構成で作ることになりました。私は今はAndroidアプリエンジニアとして仕事をしていますが、このときはバックエンドの方を担当しました。先輩からフォローなどをしていただきながら、コンテンツを作成するとともにAWSによるサーバレスでのAPI実装方法を学ぶことができたのでとても良い経験でした。

一瞬だけ新規iOSアプリの立ち上げに参加

本当に一瞬ですが同じ部署で1ヶ月間のみiOSアプリの新規プロジェクトの立ち上げに携わらせていただきました。正直あまり覚えていないですが、RxSwiftの概念を理解するのに手こずった記憶があります。。笑

ルナルナアプリでの開発

仮配属期間が終わり、2017年7月から本配属となりました。私は、「ルナルナ」という女性の生理日管理サービスのアプリ開発のチームに配属になりました。ちょうど枠が空いていたということもあり、Androidアプリのチームに配属になりました。ただ、前のチームからの流れもあり、iOSをやりたい気持ちもありましたが、今となってはAndroidチームに配属されてよかったなと思っています。

Androidアプリの開発は大学生の頃簡単な電卓アプリを作ったことがあったので、ActivityやFragmentの存在は知っていたのですが、RetrofitやRxJava、Daggerなどのライブラリや、アプリ特有のLayered Architecureのあたりを用いた開発をするのは初めてでした。またルナルナアプリは個人で開発する上ではあまり発生しえないであろうビジネスロジックが多く含まれていることもあり、クラス数も膨大で大規模なアプリでした。そのため、全体像を理解するまでに時間がかかり、どの処理がどこに影響があるのかや、アプリのデータフローなどを把握するのがとても大変でした。そんな中、先輩の指導の下でいくつか案件をこなしながら、数多くのことを学ばせていただけました。

私が配属されて2ヶ月くらいでiOSチームの当時6年目の先輩が退職されました。それから2017年9月~2018年2月の間にその先輩を含め4人の方が次々と退職してしまい、私が1年目の3月には自分が配属されたときのチームメンバーは誰ひとり残っていませんでした。。
その結果それ以降は事実上私がAndroidチームのリーダー的なポジションとして働くことになりました。この体制になってからはコーディング作業は以前よりも減り、オフショアメンバーとの仲介役をするので精一杯でした。また、オフショアメンバーとの言語の壁もあり、直接skypeでビデオ通話するのは厳しく、文章で伝えることが多かったです。今思えばこの経験から、伝わりやすい文章を完結にまとめるトレーニングはできたのかなとも思います。

時は過ぎ、2年目(2018年)の冬。Androidチームの開発メンバーは日本メンバーのみとなりました。メンバーは2人で、私(2年目)と当時1年目のNさんとの若いコンビでやっていくことになりました。Nさんは1年目でいながら前からAndroid開発をやっていたということもあって、お互い切磋琢磨して開発をすることができたかなと思います。コミュニケーションコストも以前より軽減されて楽しく開発ができました。最後の方にはチームのベロシティがだいぶ向上してきている実感はあったので、一緒に働けなくなるのは残念ですが、これからルナルナを支えていってくれると思っています。

いろいろ思い出話に浸ってしまいましたが、まとめるとこんな感じです。

  • 大規模サービスに携われた経験は大きかった
  • 若いうちから責任あるポジションを任せてもらえた
  • 手を上げれば割となんでもやらせてもらえる環境ではあったし、いろいろとやりたいことはできた

Hacker’s Event

一昨年の冬ごろから毎月社内限定のエンジニアイベントがありました。内容としては、ハッカソンやHacker’s Hourと呼ばれる社内のエンジニアによる技術的内容の登壇イベントなどです。私も自分がやった活動についてはアウトプットすることが大事だと考えていて、なんだかんだ5回ほど登壇させていただきました。社外だとハードルが高かったり、発表しにくいルナルナにおける開発の話などを話せる機会をいただけたことはとてもありがたかったですし、自分の中で登壇することの心理的障壁を下げることもできたのでよかったです。

Google I/O

今年のGoogle I/O 2019に参加させていただきました。海外カンファレンスの経験は自分にとってとても刺激的でした。

なぜやめるのか

大きく分けて、以下の理由になるかと思います。

  • 若いプロダクトで成長フェーズのアプリにも携わってみたいと思った。
  • サービスを成長させるための施策や機能を自分たちで考えて形にする力をつけたい

会社に対して、ここが嫌だったという点はほぼないです。挙げるとするならば、自分が学んでいきたい技術と、会社が推し進めたい技術とのミスマッチがあったのかなという部分はありました。

また、「ルナルナ」は大規模サービスではありますが、保守運用フェーズのアプリでもあります。大規模サービスを保守していくことは、つまらないという考え方もあると思いますが、とても重要で難しい点や考慮すべき点もたくさんあります。機能追加時の影響範囲を考慮する力や、今後の機能拡張を考えた設計をするなど成長につながる要素もたくさんありました。ただ、私はいろんな経験をすることが自分にとって財産になると思っているので、ルナルナでは経験できないような若いプロダクトで、成長フェーズのアプリでも開発をしてみたいと思いました。

あとは、開発以外の部分のユーザ体験をデザインする部分や、ビジネスサイドの企画する部分についてはエムティーアイでは役割がきっちり分かれていました。次の会社ではそのような企画者的視点を持って仕事をすることが求められるので、新たな経験ができますし、ユーザの価値とは何なのかという点を本気で考えながら、プロダクトを成長させていくという経験をしていきたいと思っています。

いはいえいろいろな経験をさせていただけたエムティーアイには本当に感謝しています。関わっていただいた方ありがとうございました。

次はどこへ?

株式会社Blaboという会社で引き続きAndroidアプリエンジニアをやらせていただきます。担当するプロダクトとしては、「Blabo!」というアプリのAndroidアプリを一旦は担当することになると思います。
この会社では少人数体制でやっていくので、AndroidだけではなくiOSやサーバサイドなど今までよりも担当範囲を広げていきたいと思っています。
あと今後は企画者としての役割も担うことになるので、自分たちでどのようなものを作るか、ユーザの価値はなにかという部分を今まで以上に意識してやっていく必要がありますし、他のチームメンバーとともにプロダクトをより良くしていきたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。12連休あっという間でしたが、明日からまた新天地で頑張っていきたいと思います。

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